≪放射線の知識≫西口ウィズモール・トウヨコランドリー(樋口)のレポート

福島原発収束の見通しが未だ見えない昨今、放射能への風評被害が後をたちません。放射能に対しての正しい知識が、国民に広まっていないことも原因と考えられます。
政府や新聞では「ベクレル」だの「シーベルト」だの、今まで聞いたこともない放射能の単位があふれ、小さなお子さんを持つママさん達が抱える不安の霧も一向に晴れる気がしないのも当然です。
では放射線、「ベクレル」や「シーベルト」等とは一体何なのでしょうか?これらはほんの少しでも人体に害を及ぼすものなんでしょうか?


★放射線とは………放射性物質が崩壊して(ある原子が他の原子に変化して)放つ放射線には、α(アルファ)線、β(ベータ)線、γ(ガンマ)線、そして中性子線の4種類があります。α線やβ線は皮膚を透過できませんが、食物や呼吸で多量に体内に入った場合(体内被曝)には問題を起こします。γ線は厚い鉛板で遮ることができますが、中性子線はそれさえも透過し、厚いコンクリート壁でようやく遮ることができます。ただし、中性子線は原発のごく近隣以外ではさほど気にするものではありません。


★「ベクレル(Bq)」とは………1秒間に崩壊する放射性物質の原子の数。
例えば、ある物体が200ベクレルならば、その物体の中で1秒間当たり200個の放射性物質が崩壊して放射線を出している、ということになります。放射線の種類は、それに含まれる崩壊する原子の種類によって異なります。
自然界にも放射性物質は数多く存在しており、私達の体も食物などから日常的にそれらを取り込んでいます。例えば、放射性カリウム40がそのいい例で、大人の人間では常時「3000ベクレル」程度のカリウム40を体内に持っています。なんと、あなたも私もみんな、全身からカリウム40の崩壊による3000ベクレルのγ線を放出しているのですよ!


★「グレイ(Gy)]とは………人体の組織や臓器1Kg当たりに放射線が当たった時に受けるエネルギーの単位。
★「シーベルト(Sv)]とは………放射線の種類ごとに生物に与える影響(α線が最も大きい)をあらわしたものがシーベルト(Gy×放射線の影響度)。国際的には100ミリシーベルト(10万マイクロシーベルト)以下の被爆では明確ながんの発生の増加は認められない、との意見が大勢を占めています。

 

 しかし、放射線に敏感な成長期の子供さんを持つ親にとっては、「なるべく子供を放射能から守りたい」という気持ちは当然ですよね。ただ、あまり神経質になり過ぎて過度の買い控えや、買占めなどすると被災地の復興の妨げとなりかねません。一度に大量に食べるものでなければ、1Kg当たり500や600ベクレル程度の放射能にびくびくすることはありません。通常でもほうれん草は1Kg当たり200ベクレル程度のカリウム40を含んでいるんですから…。私の妻などは、ほうれん草が風評被害で安くなった時には、たくさん買い込んで「今日はお得だったわ!」と喜んでいたくらいです。


以上、科学雑誌「ニュートン6月号」を参考にして書きました。

                                              (トウヨコランドリー 樋口

 

 

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